三重県は南北に長い!!
菰野から車で2時間半。
三重県の南部・御浜町にある酢の蔵元・MIKURAさんにお邪魔してきました。
冬の仕込み、真っ只中。
今回は運よく玄米酒・もろみを仕込みを見る事が出来ました。
何をのぞき込んでいるのか・・・
プクプクと発酵している様子を、桶の表面から見る事が出来ます。
桶を開けて中身を見せて頂くと、表面はこんな感じ。
玄米のプチプチ感。
こちらの出来たお酒から出来るのが『玄米黒酢』
酢はお酒から出来ています。
「清酒」と定義するには、白米から作る必要がありますが、酒から酢を作るので玄米を仕込むことも出来ます。
極端な事を言えば、糖があれば何でもお酒になるとのこと。
身近な食材で実験中の桶なども見せて頂きました。
お酒が出来たら、今後は酢を作っていきます。
木桶がズラリ。
温かい気候の御浜町とはいえ、冬なので木桶に毛布が巻かれ、室温もほんのり温かい。
酸味のある香りがするこの部屋、ずっといたいかも~と思えるような酢酸菌で満たされた空間です。
酢酸菌がみっちりと貼っている桶の表面。
酢酸菌が木桶の中で、お酒のアルコールをお酢にかえてくれるのをじっくりと待ちます。
まさに発酵の力ですね。
こちらも、実験中の桶の中をのぞかせてもらいました。
小ロットのメーカーだからこそ、フットワークも軽く、色々と頼まれるそうです。
この味噌みたいに見えるもの・・・これこそが酒粕です。
酒粕というとベージュのイメージですが、3年以上の月日をかけて、メイラード反応で褐変し、アミノ酸も増して赤みがかったお酢になります。
熟成させた酒粕を使うことで、出来上がりのお酢も赤みを帯び、それを使ったお料理もほんのりと赤くなります。
そうした粕酢は「赤酢」とも呼ばれるそうです。
この熟成させた酒粕から、MIKURAさんの代表的な商品ともいえる「粕酢」が作られております。
今回、現場を案内して頂いたのは製造主任の福井さん。
とってもの物腰柔らかなお人柄。
「酢も生き物だから、福井さんみたいな方が作るお酢だったら美味しいに違いないねー」と一緒に行った友人も言っていました。
とっても小さな蔵元さん。
木桶を用いた伝統的な製法で、じっくりと時間をかけて作られるお酢。
大量生産の時代だからこそ、丁寧に作られたMIKURAの酢の希少価値に魅力を感じるのかもしれませんね。
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株式会社MIKURA
三重県南牟婁郡御浜町阿田和2266
TEL 05979-3-1660(代表)
TEL 05979-3-1661(蔵直通)
FAX 05979-3-1666
御浜といえば、年中みかんのとれる町として町おこしをしております。
今回は弾丸ツアーだけど、泊まりでゆっくりと来たいな・・・
いざ、次の目的地へ。